2006/10/31 Tue

10/31名曲の裏側

僕にとって名曲とは・・・。

時が過ぎても心に浮かべただけで、
その音楽の感動が
生き生きと蘇るマジックを持ったもの。

ずいぶん昔の話になりますが、
バリー・マニロウが「コパカバーナ」という曲を作ったとき、
周りは誰もヒットするとは思わなかったという話があります。
でも作曲した本人にとっては、曲が自然と湧き出て、
しかも感動を持った曲だったので、
何の仕掛けもなくシングル化したのだそう。
そうしたところじわじわと売れだし、最後には大ヒットになったという。
音楽ビジネスではそのような例が過去にたくさんあると聞きます。
(アーティストの思い入れが強すぎて失敗もまたありますけどね。<笑>)

今の時代、作曲と言えば何かの企画(タイアップ)にあわせた曲が多いです。

実はタイアップは100年以上前からあって、
皆さんご存知イタリアの「フニクリフニクラ」。
これは1880年ベスビオス山を登る鉄道のために書かれた
世界初のコマーシャルソングだったし、
「Tea for two」(二人でお茶を)のような
ミュージカルから生まれた曲も有名です。
このように企画ありきでの作曲は、まさにプロの技、
よく研がれたナイフのような才能と、
無理な注文もなんなく解決させる経験の見せ所。

そうやって作り上げられた作品は、
それがたとえよくできていて、
泣きどころ、笑いどころをしっかり押さえていても、
純粋に音による感動というよりは、
誰でも知っている時代の"音アイコン"(時代のシンボル)
という要素の方が強い気がします。
それはそれで音楽の重要な役割ではありますけどね。

自然と作曲家の胸に溢れ出した音楽、
思わず歌いたくなるメロディー、
踊りたくなるリズム。
それらが意図されることなく無心に生まれた時、
本当の名曲が生まれるのではないかと僕は思っています。