
2007/9/18 Tue
9月11日ウィーン市内の病院で亡くなったとの報道。
ウェザー・リポートのリーダーでキーボード奏者。
(彼らの「Birdland」という曲はご存知の方も多いと思います)
ジャズミュージシャンではありますが、
70年代のテクノを語る上で最重要人物の一人です。
僕がデビューする前、音楽雑誌で原稿を書いていた頃、
当時の編集長に同行し、
ジョーさんにインタビューをさせていただいたことがあります。
場所は皇居そばのホテル・グランドパレス。
相手は世界的なミュージシャンですから、
それはもう緊張していました。
その際、考えに考え、質問させて頂いたこと。
「あなたが多用されるペンタトニック
(ドレミソラ音階、演歌や中国音楽、アフリカやインディアンの音楽などにも使用、
もちろん今のJ-POPでもよく聴かれる)
は霊的なインスピレーションからくるものですか?」
「いいえ、数学的に作られているものです」
全く予想と違う答え。
それは単に僕が若すぎて物事を知らず、
彼のことを理解していなかっただけなのですけどね。
後に東洋人なら自然と親しんでいる、
ベタなイメージのペンタトニックが
中国の五行、木火土金水を音で示したものであって、
西洋的な分析では数学的な側面を持っていることを知りました。
(ジョーザビヌル氏はウィーン出身、アメリカで成功した方です)
感覚と数学の狭間から生まれてくる音。
ただ気持ちよく聴いている音楽に、
数学的な法則を発見したとき、
満天の星の中に星座を発見し、
神々の輪郭が浮き立って見えるようなきらめきがあります。
ジョー・ザビヌル。
彼の音列が新たな星座となり、
夜空に鳴り響いていることでしょう。