9/27小津 安二郎 「浮草」
今日は映画の話。
1959公開のカラー作品。
憧れの若尾文子が出演している作品。
(とっても若い頃で、
宝石みたいにキラキラしています)
旅芸人の劇団が小さな街で繰り広げる人間模様。
小津監督らしく、どのカットを見ても
絵画の様な構成美が隅々まで行き渡っていて、
フェリーニのように人間描写が鮮明です。
中村鴈治郎 (中村玉緒さんのお父さん)と
京マチ子が土砂降りの中
軒を隔てて言い合うシーン。
これは映画史にのこる名場面だと思いました。
土砂降りのシーンの美やドラマ性は
究極の物ではないかと感動します。